【中小企業診断士2次試験・A評価63点】令和5年事例Ⅱリアル再現答案(ふぞろい採点あり)

本日は令和5年事例Ⅱの再現答案をお届けします。

63点のA評価でしたので、このレベルの答案であれば合格に達するというひとつの目安になるのではないかと思います。

第 1 問(配点 30 点)

B 社の現状について、3C(Customer:顧客、Competitor:競合、Company:自社)
分析の観点から 150 字以内で述べよ。

顧客は、①B社が指定業者になっている少年野球チーム、②チームを通さず個別に買い物に来る顧客、③公立小中学校である。競合は、①品揃え豊かなサッカー、バスケット専門店、②低価格の大型量販店、である。自社は、①野球用品をより専門に取り扱い、②加工技術や納品の確かさ、対応力、提案力の評判が高い。

ふぞろい採点は24点

自社に関して、強みにしか言及していないのが反省点。

3C分析は、SWOT分析が形を変えたものと言えます。顧客は機会、競合は脅威、自社は強みと弱み。

自社の弱みに言及していればもう少し加点が望めたでしょう。

第 2 問(配点 20 点)

低学年から野球を始めた子どもは、成長やより良い用品への願望によって、ユニフォーム、バット、グラブ、スパイクといった野球用品を何度か買い替えることになるため、金銭的負担を減らしたいという保護者のニーズが存在する。
B 社は、こうしたニーズにどのような販売方法で対応すべきか、プライシングの新しい流れを考慮して、100 字以内で助言せよ(ただし、割賦販売による取得は除く)。

定額の月額料金で好きな野球用品をレンタルできるサブスクリプション方式を採用する。有名スポーツブランド用品から低価格の汎用品までを取り揃え、月額料金の価格帯をいくつか用意し、多様なニーズに対応する。

ふぞろい採点では6点

「多様なニーズ」という曖昧な表現ではなく、「金銭的負担軽減のニーズに応え、固定客化を図る」などとすれば、具体性が上がり、効果にも言及できているのでさらに加点されたのではないかと思います。

第 3 問(配点 20 点)

女子の軟式野球チームはメンバーの獲得に苦しんでいる。B 社はメンバーの増員のために協力することになった。そのために B 社が取るべきプロモーションやイベントについて、100 字以内で助言せよ。

競合社会人野球チームに協力を依頼し、野球教室イベントを開催し、近隣の公立小中学校の女子を招待する。刺しゅうやユニフォーム加工の技術を活かし、女子向けの加工や装飾をするプロモーションを行う。

ふぞろい採点は12点

第 4 問(配点 30 点)

B 社社長は、長期的な売上げを高めるために、ホームページ、SNS、スマートフォンアプリの開発などによるオンライン・コミュニケーションを活用し、関係性の強化を図ろうと考えている。誰にどのような対応をとるべきか、150 字以内で助言せよ。

各少年野球チームの監督、メンバーや保護者に対して、①野球をやりたい子供を募集する広告のホームページ掲載、②対戦成績や個人成績の記録、③チームと保護者間の連絡掲示板機能、④店舗の新商品のお知らせ通知、⑤アプリでの野球上達につながる動画配信、等を提供し、双方向のコミュニケーションを行う。

ふぞろい採点は24点

ふぞろい採点の結果

ふぞろい採点は66点で、実際の点数よりプラス3点という結果でした。

事例Ⅰに引き続き、ふぞろい採点の妥当性が証明されたのではないでしょうか?

 

他の事例はこちらから↓

 

aotaro-anchoco.com

 

aotaro-anchoco.com

 

aotaro-anchoco.com