私は令和5年に初めて2次試験を受験しましたが、結果は239点で不合格でした。
- 事例Ⅰ 75点(A)
- 事例Ⅱ 63点(A)
- 事例Ⅲ 44点(C)
- 事例Ⅳ 57点(B)
しかし、事例ⅠはA評価で科目単体では合格しています。
A評価75点の再現答案はどのようなものなのか。
また、ふぞろいによる採点と実際の採点にはどの程度差があるのか。
これから2次試験対策を始める方の参考になれば幸いです。
第 1 問(配点 20 点)
統合前の A 社における①強みと②弱みについて、それぞれ 30 字以内で述べよ。
①品質が高く、固定客が多い。相互に助け合い、従業員が定着。
②仕入業者の高齢化で原材料仕入れが不安定。常連客の高齢化。
ふぞろい採点は18点。
第 2 問(配点 20 点)
A 社の現経営者は、先代経営者と比べてどのような戦略上の差別化を行ってきた
か、かつその狙いは何か。100 字以内で述べよ。
①メニュー見直しによる店舗運営効率化、②出前の廃止、③ファミリー向けの店舗改装、④看板のオリジナルメニューの開発、等により差別化を行った。狙いは、経営資源を蕎麦に集中し、売上の向上を図るため。
ふぞろい採点は14点。
第 3 問(配点 20 点)
A 社経営者は、経営統合に先立って、X 社のどのような点に留意するべきか。100
字以内で助言せよ。
①横のつながりが少なく、淡々とルーティンをこなしている点、②仕事がきつく、離職率が高く、人手不足である点、以上により、従業員のモラール低下が予想されるため、A社経営者が面談を行い、離職を防止する。
ふぞろい採点は10点。
第 4 問(配点 40 点)
A 社と X 社の経営統合過程のマネジメントについて、以下の設問に答えよ。
(設問 1 )
どのように組織の統合を進めていくべきか。80 字以内で助言せよ。
①経営者が目指す方向性を明確にし、目的意識の共有を図る、②接客、厨房、管理の各部門を統合し、業務標準化と部門間連携を促進、以上により士気向上と組織活性化を図る。
ふぞろい採点は14点。
(設問 2 )
今後、どのような事業を展開していくべきか。競争戦略や成長戦略の観点から
100 字以内で助言せよ。
中堅の食品卸売業者から地元産な高品質な原材料を仕入れ、高い付加価値を提供し、客単価を上げて、価格競争から脱却する差別化戦略を行う。又、外国人観光客や若者を取り込み、SNSによる口コミ拡散を狙う。
ふぞろい採点は14点。
ふぞろい採点の結果
ふぞろい採点では70点で、実際の点数より5点少ないという結果でした。
とはいえ、ふぞろいのキーワード採点の有効性を裏付ける結果になりましたね。
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